• 2008/04/01 0. Return to the air
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    「攫いにきました。」
    物騒な言葉とは裏腹に、柔らかな微笑みを浮かべたヨザックがそこにいた。
    「攫われてくれますよね?」
    50年……私は老人になり、彼は覚えているよりほんの少し年をとったように見えた。

  • 2008/04/03 1. お帰りなさい
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    「……別に説得ってほどのことじゃありませんよ。ただ……尋ねただけです。『家族や愛する人に見守られて、ベッドの上で逝きたくないですか? 』と。」

  • 2008/04/10 2. ありがとう
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    列の先頭が門をくぐり終わる頃には、まいては掴み、まいては掴み、周囲の声にかき消されたって構わない、何回も、何回も、声が続く限り大声で叫んでいた。
    初めは『陛下』と、だが途中からは『渋谷』と。

  • 2008/04/17 3. その頃、君は
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    「君、魔族を怖いと思ったことがあったの?」
    「もちろんありましたよ。この村に住んでるのは人間と混血だけだし、魔族でも魔力のない者もいるし。見ただけじゃ違いなんて分かりませんよ。
    でもね、『純血魔族』ってぇのは明らかに違う。あんな強烈な体験、忘れられるはずがない」

  • 2008/04/24 4. Side by side
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    「ヨザック、僕はあの時ほど後悔したことはなかった。どうしてここに残らなかったんだろう、なんで君と一緒に生きようとしなかったんだろうって。そうすれば、君があの頃の僕のイメージを持ち続けることなんてなかっただろうに。」

  • 2008/04/30 5. そして、再び宙に還っても
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    この話に出てくるムラタァは全て色々な人の思い出となります。
    いわゆる『死ネタ』と呼ばれるものです。ということで、苦手な方はお避けください。
    でも、避けられない別れというものはあるのです。

  • 2008/10/18 5.5 永く、短く
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    これは『2008年ヨザを幸せにしよう月間 -5-』、当日から数日間をヨザ視点で書いたものです。
    既にお読みの方はご存知の通り、『-5-』は猊下、というより『ムラタァ』の死を扱ったものでした。
    『-5-』を書いた当初よりこのイメージはあり、ただそのときは書く必要はないだろうと思っていましたが、でも、繰り返しこのイメージが浮かび上がるので、思い切ってここに掲載するものです。
    どうぞ苦手な方はこのままページをお閉じください。