「猊下、載ってますよ?」
「どれどれ……。うわっ、大々的だね。」
「そりゃあ、そうでしょ? なんたって『猊下、電撃ご成婚』ですから。」

「魔族自身」独占!! 『猊下に直撃! 新婚生活一問一答』
司会:このたびは単独インタビューをご許可いただき、まことにありがとうございます。
改めまして、ご結婚おめでとうございます、編集部一同よりお祝い申し上げます。
それではまず、お相手がどのような方か教えていただけますでしょうか。
猊下:ありがとう。
そうですね~、僕が結婚した人を説明すると、

  1. 年上で、
  2. 軍情報部所属、
  3. 輝ける髪とすばらしい青空のような瞳、セクシーでムーディーなハスキーボイス、
  4. 実戦もこなす筋肉質なスレンダー美人、

というところかな。
いやぁ~、実に頼りがいがあって、気が利いて、常に僕を立ててくれて、ユニフォーム姿もステキだけど女性らしい格好もとても似合っていて、家事も完璧。
僕としてはもう『理想』って感じですね(笑)
司会:はぁ~、それはそれは……。なかなかすばらしい方のようですね(笑)
それにしても猊下は16歳、チキュウとやらでもかなり早いご結婚ではないのでしょうか?
猊下:そうですね、確かに早いですが法律上問題はありませんでしたから。
こんな素敵な人は早く確保しておかないと誰かに奪われてしまいますよ(笑)
司会:ところで、その「まさしく理想」という方を我々にお披露目していただくことはできないのでしょうか。
ご本人様が無理でしたら、肖像画だけでもご公開くださるというのはいかがでしょう。
猊下:それは無理でしょう、僕自身こちらへの移動手段はもっぱら魔王陛下に依存してるので。
それに肖像画を公開したらきっと思いを寄せる人が出てきてしますよ(苦笑)
僕に嫉妬されても困りますから非公開とさせていただきます。
司会:なっ、なるほど……。
今回のご結婚では、眞魔国はもちろん周辺国の見目麗しい方々からの絹を引き裂くような悲鳴が響き渡りましたが、眞魔国には理想の方は見つからなかったのでしょうか?
猊下:それは言い過ぎでしょう(苦笑)
僕の拠点はあくまでも地球ですよ。
こちらにはそうそう来れませんから長く待たせて寂しい思いをさせてしまいますし、それに僕は人間ですので魔族とは時間の尺度も違いますからね。
司会:それではこちらにいる間、奥様はお一人ということになりますが、ご心配にはなりませんか。
それほど素敵な方でしたらきっとチキュウでも心を寄せる方が出てくるのでは?
猊下:いやぁ、そんなことまったく心配していませんよ。
なんといっても僕一筋ですし、変な輩が近づいてきたら返り討ちにするほどの実力の持ち主ですからね(苦笑)
むしろ僕が他の人に心引かれるんじゃないかって始終心配してます。
まったくそんなことあり得ないのに(笑)
司会:猊下がどれほどその方を愛されていらっしゃるかが十分に伝わります。まったく羨ましい限りです。
このように幸せそうに微笑まれる猊下を見るチャンスを得られたことは私の記者生活の一番の記念となるものです。
本日はありがとうございました。どうぞ末永くお幸せに。
ー終ー

「ハァ~、猊下、よくもこれだけ嘘がつけますね。」
「えぇ~!? それは甚だ心外だね。唯一の嘘は『地球で結婚した』ってだけじゃないか。
 君の特徴的な髪の色は言ってないし、性別だって言ってないよ。もう一度良く読んでみたら?」
「でも……そうするとこれは全部本当の気持ちってことですか?」
「そう。」
「そうって……キャ、うれしい!! 猊下ぁ~。」
「こら、抱きつくな、くっ、苦しい。」

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