今年の5話は昨年9月に書いた『Return to the air』の続きになります。
元々、『Return to the air』を前編(視点:村田)、一週目に公開する『お帰りなさい』を後編(視点:ヨザ)として書いてました。
ですから、できれば先に『Return to the air』をお読みいただくとより一層話が分かり易くなっております。
注意:
『5 そして再び、宙に還っても』『5.5 永く、短く』に登場するムラタァは『全て色々な人の思い出』です。
いわゆる『死ネタ』と呼ばれるものですので、苦手な方はお避けください。
『永く、短く』は『そして再び、宙に還っても』でムラタァを失った日から登城するまでの、ヨザックの数日です。やはり、こういうのが苦手な方はお避けください。
『6 愛することにごまかしは不要』はR18として[Novels]ー[秘密の花園]に移動しました。
第5話の歌の元ネタは2007年ホワイトデー記念の『傾向と対策』。
なぜヨザがこの歌を選んだかお知りになりたい方は NOVELSでご覧ください。
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2008/04/01
0. Return to the air
1
「攫いにきました。」
物騒な言葉とは裏腹に、柔らかな微笑みを浮かべたヨザックがそこにいた。
「攫われてくれますよね?」
50年……私は老人になり、彼は覚えているよりほんの少し年をとったように見えた。
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2008/04/03
1. お帰りなさい
2
「……別に説得ってほどのことじゃありませんよ。ただ……尋ねただけです。『家族や愛する人に見守られて、ベッドの上で逝きたくないですか? 』と。」
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2008/04/10
2. ありがとう
3
列の先頭が門をくぐり終わる頃には、まいては掴み、まいては掴み、周囲の声にかき消されたって構わない、何回も、何回も、声が続く限り大声で叫んでいた。
初めは『陛下』と、だが途中からは『渋谷』と。
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2008/04/17
3. その頃、君は
1
「君、魔族を怖いと思ったことがあったの?」
「もちろんありましたよ。この村に住んでるのは人間と混血だけだし、魔族でも魔力のない者もいるし。見ただけじゃ違いなんて分かりませんよ。
でもね、『純血魔族』ってぇのは明らかに違う。あんな強烈な体験、忘れられるはずがない」
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2008/04/24
4. Side by side
2
「ヨザック、僕はあの時ほど後悔したことはなかった。どうしてここに残らなかったんだろう、なんで君と一緒に生きようとしなかったんだろうって。そうすれば、君があの頃の僕のイメージを持ち続けることなんてなかっただろうに。」
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2008/04/30
5. そして、再び宙に還っても
3
この話に出てくるムラタァは全て色々な人の思い出となります。
いわゆる『死ネタ』と呼ばれるものです。ということで、苦手な方はお避けください。
でも、避けられない別れというものはあるのです。
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2008/10/18
5.5 永く、短く
4
これは『2008年ヨザを幸せにしよう月間 -5-』、当日から数日間をヨザ視点で書いたものです。
既にお読みの方はご存知の通り、『-5-』は猊下、というより『ムラタァ』の死を扱ったものでした。
『-5-』を書いた当初よりこのイメージはあり、ただそのときは書く必要はないだろうと思っていましたが、でも、繰り返しこのイメージが浮かび上がるので、思い切ってここに掲載するものです。
どうぞ苦手な方はこのままページをお閉じください。