ヨザスキーでなくても、かなりの人々に衝撃的だった『宝マ』
今回は『宝マ』からマ本の『眞魔国ふれあいマち歩き』までのパラレルというか……つまり、彼が元の立ち位置に帰還するまでの話です。
元々、聖砂国編を読み終わって途中まで書いていたのが今回の承前、そのときつけていたタイトルは『イェルシーから見ると』でした。
今まで書いたものとは違う重くて暗い話なので、読み手を選ぶかもしれませんし、また、裏もありません。
タイトルは『Credo』
ラテン語で「クレド」、意味は「我は信ず」
さまざまな人がお互いを信じるに至るまでの、そんな話です。
-
2012/04/03
Credo:01. 承前
2
「魔王と小シマロン王を捕まえるのだ。生かして私の前に連れてこい。行け!!」 (言葉がよく分からないとはいえ、よくも私を、聖砂国皇帝であるこの私を愚弄したな。逃さ…
-
2012/04/04
Credo:02. Agito(目覚め) – 1 –
2
・ 1 ・ ……揺れてる…… これは……波? ということは船? なんで? どこに向かってるんだ? ああ……なんか……はっきりしない…… どうなってるんだ……俺 …
-
2012/04/15
Credo:03.Agito(目覚め) – 2 –
2
・ 5・ 朝食を終えた渋谷と村田は昨日と同じように扉の隙間から中の様子を伺っていた。 「あんま、昨日と変わらないな」 「そうだね。でも、こっちを見てるみたいだよ…
-
2012/04/30
Credo:04.Confessio(告解) – 1 –
3
・1・ 兵士たちは、自分たちがなぜそこに通りかかってしまったかを心から悔いていた。 「くっそぉ、重いなこの箱。魚臭いし、水漏れしてるし」 「しっかり持てよ。早く…
-
2012/06/17
Credo:04.Confessio(告解) – 2 –
2
・3・ 続いて飛び込んできた鳩たちは自分の仕事を済ませ、もらった餌をついばむのに夢中で人間たちが騒ぎ立てる声など耳に届いていない。 「なんで一度に2通も届くんだ…
-
Credo:04.Confessio(告解) – 3 –
2
・4・ やっと眞魔国同盟国に入国した陛下一行は支店を構えていた自国の商人たちから資金を借り、船を仕立てて出発したとの連絡が入った。最初の鳩から5日ほど経った、十…
-
2012/07/07
Credo:04.Confessio(告解) – 4 –
1
・5・ わざわざ外洋に漕ぎ出して眞魔国に向かう人間はまだ少ない。そんな中「割り増し料金を払ってくれるなら行ってもいいぜ」という船長と船員を見つけ出した陛下一行は…