どちらが先に近づいたかなんて問題じゃない。
触れ合った唇は本能のままに動き、柔らかくてしっとりとしたその唇が僕の動きに応え、背中に回された腕が僕たちの間に隙間をなくした。
高まる鼓動とは別の何かを感じて唇を放すと、驚きの中に喜びを感じている彼の顔。
「……ムラタァ、なんか……」
普段でもどことなく光っている彼の輝きがより強くなって、眩しくて見ていられない。
目を庇いながら「どうしたの? なんで──」
まるで太陽のように輝く彼の腕から離れる僕に「とっても熱くてどうかなりそう!!」
ヨザックが両腕で自分の肩を強く抱き、身を屈めた瞬間、バンっと大きな音が響いた。

残響が耳に残る中、恐る恐る目を開けると僕とヨザックの間に何かがあった。それが残像効果なのか現実のものなのか、ただ、それは赤ん坊のように見えた。

気に入ったら↓のハートをクリックしてね
これ好き!! これ好き 2
読み込み中...